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幸せな二世帯

過去に設計した住宅の庭先に、今度は子世代のための住宅を設計する機会をいただいた。(過去に設計した住宅はworks「記憶の中に棲む家」にて閲覧可能)
子世代である施主は元々住んでいた母屋にも思い入れがあり、将来的には自らが住み継いでいきたいという意思を持っていた。そのため新しく計画される住宅は母屋の庭先に建つはなれとして、母屋との連関で成立する最小限の間取りさえあれば十分であった。
建物はシンプルな切妻屋根の形式である。3寸角の垂木によって深くゆったりとした軒を設け、雨風から外壁を守る。切妻の形状を生かして室内はヒノキで仕上げた勾配天井とし、木に包まれるような居住空間とした。外装は母屋と揃えることで定期的なメンテナンスが煩雑にならずに済み、内装の木や石は長い時間を経てさらに円熟味を増していくことだろう。将来は母屋に住む親世代とスイッチして住み手が変わることも想定している。その後はまた大きくなった子供たちがこの家を住み継いでいくのだろうか。
お互いを尊重しながらも見守っているような、二世帯住宅の新たな形式を発見することができた。

建築場所 静岡県
用  途 専用住宅
構造規模 木造平屋
写真撮影 スタジオメロス

設計担当:大倉健、大矢雅祥


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