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二つの魅力『家型と円庭』

家型とは誰しもが描く住宅のイメージ。四角形と三角形を組み合わせる広く一般的に共有されたイメージでもあります。家型の起源は古くから日本でも伝統的な集落に現れます。古くから用いられ、現代でも目にするということは、デザイン強度があるということと潜在的な意識から家型に魅力を感じているのではないでしょうか。
そして、この家にはもう一つ幾何学的な図を用いているものがあります。角地に建つことから二方向の道路からの安全性を確保する目的と庭を積極的に自らのものにすることの目的から、円庭をシリンダー状に囲っております。
建築の魅力は、住宅であっても様々な用途に順応し、かつ生活するお施主様にとっても、わかりやすい建築にしなければなりません。単純な幾何学図形も用い方によって魅力的なものに変化し、やがて自然に街並みへと受け入れられるのではないでしょうか。
日常の生活の中で、いつも無意識に見てしまう家。どこかそんなイメージを設計者は、抱いております。

建築場所 静岡県島田市
用  途 専用住宅
構造規模 木造2階建
写真撮影 スタジオメロス

設計監理担当:中村幸浩(旧所員)、大矢雅祥


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