メインイメージ

あいいろの家

クライアントからの要望は、多くはなかった。

ただ一つ、、家の色として何かに青を用いたい…であった。

建築では、青(ブルー)はインパクトとイメージが強いと感じていたが、「あいいろ」と置き換え様々な青色を用いることとさせて頂いた。

昔から藍色は、日本人が好む色。例えば静岡を代表する芸術家「芹沢銈介」の作品にも藍色は欠かせない色のひとつ。この色の持つイメージを大きな面(外壁)に用いる際には、地域の方々にも不快となるものであってならない。そのため、敢えて色むらが出るタイルを採用している。

水色、青、藍色、紺色と、色むらの激しいタイルをバラバラに配置配色することで、芹沢銈介の作品のように、いつまでの眺めることが出来るものを目指した。

建築は、日曜雑貨と異なり人が作るものの中では、サイズも大きく少なからず地域に影響を与えてしまう。この建築そのものに色を使うには、地域の伝統色や風土にあった思考を取り入れる、、改めて色について考えさせられる良い機会を頂けた。この二世帯住宅には、家主の家業である店の門構えのように、最初に移る面(外壁)は、まさに大きな暖簾のような印象とさせた。

今回の設計中で、静岡市芹沢銈介美術館の中で、御滝図のれん(1962作)のイメージを持ち帰った記憶がある。

 

鈴木桶店

住所:静岡県島田市旭3丁目15−13

電話:0547-37-5619

 

 

 

建築場所 静岡県
用  途 店舗付き住宅
構造規模 木造2階建て
写真撮影 スタジオメロス

設計担当:大矢雅祥


back