ひさしぶりに。。。隠れた名建築「AMADA 静岡営業所」

2015.08.24


これは、知っている方も多いはずです。
東名高速道路の静岡ICを降りて正面にある建物です。
大きな精密機械メーカーさんの営業所になるのですが、とても好きな建築の一つです。
設計者も建設時期も分かりませんが、おそらく30年近く経っているかと思います。
モダニズムを強く感じさせる凛としたプロポーションに、カーテンウォールの黒鉄とコンクリートのグレーに一部壁面に赤をバンランス良く用いています。まさにモダニズム建築を意識した建築になっております。
今、都市ではモダニズム建築が失われることが危惧されています。建築の寿命や新しい建築への建て替えの意向から取り壊しの危機が迫っている良質なモダニズムが失われつつあります。
ホテルオークラ東京などが、その代表的な存在です。
どういった言葉が適切かわかりませんが、建物の寿命と共に日本的建築美が一つまた一つ失われ、都市の同行に倣う均一化されたものが増えつつあるのではないでしょうか。
地方までもその波紋が押し寄せ、地域独自のものも失われ、やがて建築以外にも文化や食も均一化されてしまう時代へと流れるのでしょうか。情報化社会は、地理的な距離を短縮し、個が世界に直接発信できる時代になりましたが、どことなく全ての文化が徐々に消えていってしまうようにも思えます。
建物は風土や環境に寄り添うものであり、そこに地域性が生じ、環境ならではのもので在りつづけたい。建築だけは、そう有りつづけてほしいと考えます。
ohya


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