「床の間って」

2022.09.26


 

「床の間」…その内、この存在を見られなくなる日が来ると思います。

昔は、どこの家にも二間繋ぎの和室があり、片方の和室に床の間がありました。床の間には掛軸が飾ってあって、鮭を咥えた熊の木彫か竜の置き物があったりと…

現存すれば、もはや現代アートな空間(笑)

私も、最近は和室や床の間を設計することが無くなりました。

ただ、なんでしょう…

あの床の間のある和室は、家の中で一番良い場所にあっても、あまり使わないし、しかも子供はハグしゃれたりしてはダメな部屋で、ただただお客さんをひたすら待つ空間。子供時分に不思議だなぁと思いました。

たぶん、日本人が好む精神的な空間。長くなるので簡単に纏めるとすれば、武家社会の名残か、昭和まで続く作法。

けど、床の間の文化は違う形で残したいですね。心を落ち着かせる為の空間があっても良いと思います。

写真は、着付けの練習も出来る三畳間。ここでは相撲は取れないけどね。(笑)

 


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