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グループホームあかり

グループホーム あかり
そもそも終の棲家は、生まれ育った環境の中で用意される常識があった。が今日では、それが許されない状況や環境が作られてきている。誰しも住み慣れた環境の中、人生最後の時をゆっくりと穏やかにむかえたいことが、当然であったが、今で様々な環境から変化してきている。
私共に設計依頼が来た、このグループホームは、そんな矛盾する状況を少しでも、良い環境に見直しを掛けようと試みたクライアントではなかろうか。。。
施設の特徴から、介護する側の要望、意見が色濃く反映することが、どうしても多く見られ、立地条件も市街地から離れる郊外が多くなりがちなる。今回のクライアントは、街の中心部、住宅地に建設することに拘り、生まれ育った環境を変化させず、入居者を受け入れたいというコンセプトのもと設計が始まった。
環境は、大きく変化させないという難しさはあるが、住み慣れた市内で家族とも離れない環境の中で過して頂く為、可能な限り施設色の排除を行った。
また設計での配慮した点は、介護施設特有の施設感を極力消去し、かつ入居者の個人のプライベートも重視することに心がけた。入居者の一室も、表札を掲げ、介護を受ける側とする側の意識を明確にした。また介護する側には、介護動線から細部の安全性まで配慮し、一日に数分でしかない休息時間でも気持ちリセットできるよう事務空間にも配慮した。天井高も高く設け外部の植栽空間も取り込み、事務空間の単色的なイメージを排除し、建物全体が介護をうける方とする側が気持ちよく生活が出来るよう細部まで心掛けた。

建築場所 静岡県
用  途 介護施設
構造規模 木造平屋建

設計監理担当:大矢雅祥、木村真輔(旧所員)


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