メインイメージ

緑の長屋

静岡の旧街道から少し奥まった敷地に建つ。
敷地は東西に長い長屋形状で、南に既に住宅が隣接している。1階に大きな開口部を設けても採光が得にくいことから、生活のメインルームを2階に設けている。
隣接する住宅に寄り寄り添いことから、坪庭を2つ設け、1階部分にも採光と通風を建物形状で受け止めるよう意識している。

住まい手の大切に思う「もの」「こと」「記憶」を丁寧にひろい集めて整理をし、必要な要素を見つめ直すことで今までの生活を快適に継続することを主眼においた。
建主の暮らし方を見つめ直すことで、ゆっくりと好きなものに囲まれながら暮すことを大切にした内部環境の意思が外部へと波及させる。人と建築が密接に結びついたものとなり、そこでは建主が自己と向き合え人間らしく暮らすことが出来、建築は建主そのものとなる。
時と心情、いつまでも変わらないものがゆっくりと集積し続けている。そんな家を目指した。

建築場所 静岡県
用  途 専用住宅
構造規模 木造2階
写真撮影 スタジオメロス

設計担当:大矢雅祥、南條秀介(旧所員)


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