メインイメージ

屋根の力

敷地や家族構成など様々な条件から2階建ての構成となり、個室も2階に設けなければならない。

ひとつ屋根の下で暮らすをイメージされたクライアントは、出来る限り個室であっても孤立させないという要望だった。

ひとつ屋根の下で家族が暮らすイメージをグ具現化するあたり、屋根から上の構造体を見え方として浮き上がらせることとした。

2階の個室全ては、屋根裏を天井とさせ床から2.4m以上を全てガラスを嵌め込むようなディティールを採用した。

それにより各個室に居たとしても、プライベートは確保しつつ、気配は感じ取れる…そんな空間構成となった。

家族が、家族らしく住む期間が子供が進学などで居場所を他に求めるまでと短い。

だとすれば、この住宅のように家族が集う場所を重視した設計になる。

住宅設計においてイメージしなければならないのは、豊かな空間が家族の為の時間を生み出し、自然に日常も心地よく共有できる空間を提供することではないだろうか。

建築場所 静岡県島田市
用  途 住宅
構造規模 木造2階建

設計監理担当:大矢雅祥、中村幸浩(旧所員)


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