隠れた名建築シリーズ

2018.07.08


本日は、牧之原市の現場帰りに「子生れ温泉」に寄ってきました。
こちらは、地元の方はご存知かと思いますが、牧之原市にある温泉施設になります。
竣工は、もう20年以上前になりますか。地域の方に長きにわたり利用されている憩いの場です。
設計は、日総建という東京の建築設計事務所です。
建物は、「子生れ石」にちなんで館の名前にされていますが、子生れ石は山肌から子が生まれるように、丸い石が自然に出てくる…確か遠州七不思議にも挙げられていたかと思います。
子生れ石はさておき、この建物は温泉施設とレストランに休憩所と建物用途は、地方によくあるスーパ銭湯になります。
この建物の特徴は、屋根形状とその構造美にあります。
私も独立前は公共建築に携わってきましたので良くわかるのですが、20年以上が経ちった公共的な建物で、これほどまでに大切に使用しておられるクライアント様も素晴らしい思います。
設計者、施工者も建設当時の努力もあってのものかとい思いますが、当時は3者が良い関係で建築が出来たのかと思います。
建築は大きい小さいに関係せず、民間か公共にも寄らず、いつまでも愛される建築を作れるということは素晴らしいことですね。
設計者は、竣工後も何年経過しようとも相談のお電話が来ると、それはそれで大変嬉しいことなんです。
設計は、その当時の全力で携わっているので、補修や改修の相談で再び連絡来るような関係性も理想でいえば構築したいものです。
いやぁー20年ぶりに見た「子生まれ温泉」は、私的な名建築でした。
名建築シリーズも、またいろんなものを掲載していきたいです。
ohya


New entry
Caterogy
Archives

Page Top